「べく杯」って知っていますか? 高知の酒文化はナナメ上をいくすごい文化ぜよ!

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徳島・高知旅行記番外編。

高知の不思議な文化のお話。

高知には「べく杯」という、独自の酒器があるんです。

主に座敷遊びとして使われている酒器なんですが、普通の飲み会などでも場を盛り上げるための必須アイテムだとか・・・。

お土産屋さんなどにも売っているこのアイテム、購入してみました。

べく杯って?

「べく杯」は「可杯」と書きます。

「可」は漢文では「可◯◯」と使われ「◯◯すべし」と読み下すそうです。

◯◯という動詞の前に持って来て、下には文字はこないので「下にはつけない文字」から、下に置けない杯の事を「可杯」と呼ぶようになったそうです。

購入した「べく杯」2種類がこちら

こちらが今回購入したべく杯2種類。

その1 一見普通に見えますがよく見ると・・・

一見普通のおちょこに見えるこちら。

20160930_002

よく見ると・・・

20160930_003

ん??

穴が空いてる??

ということで、指で押さえつつ、飲み干さないと、下に置けないという代物です。

ちなみにお土産屋さんでは、普通用と穴開き用の2種類が同じ器であり、「こちらのお品物は穴が開いているものですが、お間違いないでしょうか」と確認されます。

その2 横から見ると・・・

こちらも持っていると一見普通のおちょこに見えます。

穴も開いてません。

20160930_005

が・・・。

形がこんな感じなんです。

20160930_004

こちらも飲み干すまでは、下に置けない、というか最初から自立しない杯です。

お座敷遊び用のはこちら

お座敷遊び用のものは、3種類の酒器があります。

・・・といっても、どうみても酒器に見えないんですけど。

こちらもお土産やさんなどで売っています。

(今回は購入していないので、Amazonの司牡丹さんの写真から)

こちらは、

おかめ→量も少な目、飲み干さなくても(不安定だが)一応置ける

ひょっとこ→鼻に穴が空いていて、飲み干すまでは置けない

天狗→鼻の所にもお酒が入り、量が一番多い。飲み干すまで置けない

となっています。

そして、付属のサイコロのようなもので、当たった酒器にお酒を入れて飲むという、ゲームです。

こういう罰杯系は、通常は小さいものが「セーフ」となります。

しかし、高知では、ひょっとこと天狗が出ると喜び、おかめがでるとガッカリするという、どうも他県の人間からすると違った解釈のようです。

さすが酒消費代が家計に占める割合全国ナンバーワンの高知県。

高知の酒文化、凄すぎます。

本日のまとめ

高知の酒文化を垣間見られる、珍しい酒器。

お土産にも面白そうです。

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長羅ある

モバイルサイトデザイナー&唎酒師。 日本酒好きが嵩じて、2016年2月に唎酒師の資格を取ってしまいました。 美味しい日本酒、グルメ、スイーツ、国内旅行、音楽(T.M.Revolution)を中心に、日常にちょっとでも潤いを与えられたら・・・という思いで書き綴ります。
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